2009-02-19
中川財務相がG7の記者会見で、泥酔状態を疑われる言動を見せた。批判を受け辞任。

中川財務相 変調?

中川氏 一身上の都合で首相に辞表を提出してきた。
 −−自ら官邸に来たのか、呼ばれたのか。
 中川氏 昼からいろいろと首相と話しており、辞任届をお持ちいたしたいということで時間をいただいてお渡ししてきた。
 −−昼の記者会見の段階では予算案と関連法案の衆院通過後に辞任と言っていたが。
 中川氏 一刻も早く景気回復、そのための予算を早急に上げたい、それが私の責務だということで、成立した後に辞任すると申し上げたが、予算委の単独審議という状況を見て、やはり国会が少しでも円満にいくことが景気回復、国民の暮らしや雇用にプラスになる、自分が辞めた方が国家のためになるというふうに判断した。
 −−首相からはどんな言葉があったか。
 中川氏 これまで仕事を一緒にやってきたと。引き続き頑張ってもらいたいというお言葉をいただいた。
 −−首相から慰留はなかったのか。
 中川氏 ございませんでした。
 −−昼の段階でも慰留はなかったのか。
 中川氏 昼の段階では何人かの方と相談して、どうしていったらいいのか、いろいろと話を聞きながら、ここは早く予算を通すことが一番大事だという判断だったが、辞任することが目的を達するためにより良いことじゃないかというふうに判断した。常に我々はいつこういうことになるか分からないという中で職務を全うしている。最終的にこのタイミングになった。
 −−この後、直ちに入院するのか。
 中川氏 入院と言うとちょっと大げさだが、腰の調子、あるいは風邪がまだ抜けていないということで、これから寝に病院に行きたいと思っている。

麻生太郎首相に辞表を提出した後、記者の質問に答える中川昭一財務・金融担当相

中川昭一の酒にまつわる話は、かねてからいろいろ噂されていたが、今回の辞任は残念のひと言につきる。中川に落ち度があったのは事実だろうが、昼食時のグラスに睡眠薬を盛られたのではないかという話もあるようだ。もしもそうなら、鎮痛剤+風邪薬+ワイン、そこへもってきて睡眠薬ではさすがにヘロヘロになってしまうだろう。それにしても、日本国内のマスコミによる「中川叩き」にはマスコミ界全体が狙っている「何か」を感じている。

辞任会見を終え、会場を後にする中川昭一財務・金融担当相(中央)

ご承知のとおり中川昭一は典型的な「真正保守」政治家である。拉致問題においては対北強硬派であり拉致議連の会長を務めたこともあるほど熱心に取り組んでいる。国防問題においては政調会長時代に「核武装の議論」をすべきと堂々と提言している。対馬問題においては「防人議連」の中心的存在として活動している。この中川に対して全く逆のスタンスを取る政治家はゴマンといるが、その代表は小沢一郎であると言ってもよいだろう。

辞表提出後の会見

小沢の場合は、拉致問題においては「解決できっこない」発言に見られるように真剣に取り組もうとする姿勢が窺えない。国防問題においては自由党時代は「日本は核武装できる」と啖呵を切ったこともあったが、中川や麻生らの核武装論議発言の時には「議論すらもしてはいけないことだ」と変節している。韓国人女性秘書を抱えるほど韓国には宥和的で、竹島や対馬の問題には関心がないと言ってもいいほどである。

今回の辞任劇は中川昭一、一生の不覚だが、財務相を辞しても拉致問題や領土問題の最前線に立って汚名を返上する機会は山ほどある。安倍元首相同様、体調管理に留意して、やがて来るであろう「政権交代」の次の「政権交代」のために、「耐え難きを耐え、忍び難きを忍んで」充電してもらいたいと願う。