2009-02-25
外国人のブラックリスト作成か
ラサへの立ち入りを禁止

米政府系の自由アジア放送は22日までに消息筋の話として、中国当局がチベット自治区の中心都市であるラサ立ち入りを禁じる外国人のブラックリストを作成したと報じた。
 リストに載せられたのは主に記者と議員。3月10日のチベット動乱50周年を前に警備を強化しているとみられる。(時事通信)

昨年3月に大規模暴動が起きた中国チベット自治区ラサに10日、一部外国記者が入った。中国政府が手配した取材ツアーで、3月10日のチベット動乱50周年という「敏感な記念日」を前に、自治区の「平穏」をアピールする狙いがありそうだ。
 今回の取材は13日までで、欧米やアジアのメディア8社が参加。外国人記者のチベット取材規制が続く中、中国側は、動乱鎮圧後の共産党政権による「民主改革の成果」を伝える取材日程をセットしたとみられる。
 初日の10日は、ラサ中心部のチベット仏教寺院、ジョカン(大昭)寺を訪問。昨年の暴動後の取材ツアーで外国メディアに当局の弾圧を直訴した僧侶が取材に応じ、「ほかの僧侶に唆されてやっただけ」と説明、態度が一変していた。

中国チベット自治区で「百万農奴解放記念日」が制定されることになった。ラサで14日開幕した同区人民代表大会(議会)で決定する。
 今年3月10日のチベット動乱50周年に合わせ、チベット仏教最高指導者ダライ・ラマ14世の陣営が対中批判キャンペーンを展開するのに対抗し、中国政府は「動乱後の民主改革で農奴が自由の身になった」と宣伝する考えだ。

チベットの将来をめぐって最近実施された意識調査で、中国に住むチベット人の3割弱が、中国からの「独立を求める」と回答していたことが明らかになった。
 チベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世は、中国の枠内での「高度な自治」を目指す路線を掲げているが、中国政府による人権抑圧が続く中、チベット人の間で独立志向が高まりつつあるとの指摘もある。
 ダライ・ラマのおいで、亡命チベット代表者会議代議員のケドルゥプ・サンドップ氏(56)が、台北市内で本紙に語った。
 同氏によると、意識調査は、インド北部ダラムサラのチベット亡命政府が昨年9月から11月にかけて実施した。
 中国のチベット自治区などに住むチベット人約1万8000人を対象に、電話で聞き取りを行ったところ、全体の約28%に当たる約5000人が、中国からの「独立を求める」と回答。ダライ・ラマの現路線と一致する「高度な自治を求める」との回答数(約5000人)と並んだという。
 ただ、残る約8000人は、「(どんな決定であれ)ダライ・ラマの意思に従う」と答え、直接の意見表明を留保したという。
 意識調査の結果について同氏は、ダライ・ラマが1988年に独立要求を放棄した事実を指摘し、「ダライ・ラマは、この20年間、中国に対し『高度な自治』を求めてきた。だが、チベット人の自由・人権の抑圧状況に変化がないため、若年層を中心に不満を持つ人が増えている印象だ。独立志向はますます強まるだろう」との見方を示した。
 同氏は、ダライ・ラマの命を受け、97年より台湾を拠点に、各国でチベット問題解決のため、ロビー活動を行っている。

「チベットでの民族対立の拡大が、やはり『中国政府、漢族』を敵視する新疆独立勢力の動きを刺激するのは間違いない」と断定している。大量の資金を投入し、経済発展で民族融和を図っても、漢族に対する少数民族の反感は抑えられるものではない。胡錦涛政権は、アメとムチの限界を思い知らされただろう。
 大量に入植する漢族との間で民族対立が絶えない新疆ウィグル自治区のウルムチでも度々起こっている。

新疆ウイグル自治区(しんきょうウイグルじちく)は、中華人民共和国の西端にある自治区。ウイグル族の民族自治区であり、その領域は、一般に東アジアの一部として定義されるが、場合によっては中央アジアのトルキスタン地域東部(東トルキスタン)と見做される事もある。ウイグル族のほか、漢族、カザフ族、キルギス族、モンゴル族(本来はオイラト族である)など様々な民族が居住する多民族地域であり、自治州、自治県など、様々なレベルの民族自治区画が置かれている。なお、中国国内には、北京の経度を基準に標準時を1通りしか公式に認めないため時差は存在しえないが、新疆では非公式に北京時間(UTC+8)より2時間遅れの新疆時間(UTC+6)が使われている。

東トルキスタン(新疆ウイグル自治区)における中国共産党の弾圧