2009-03-27
北ミサイル、破壊措置命令へ

米NBCテレビは25日午前(日本時間26日未明)、米当局者の話として、北朝鮮が「人工衛星打ち上げ用」と主張している長距離弾道ミサイル1基を、咸鏡北道花台郡舞水端里(ハムギョンプクドファデグンムスダンリ)のミサイル発射台に設置したと報じた。NBCはこのミサイルを「テポドン2号」としている。

日本海に日米韓のイージス艦艇8艦

 NBCによると、ミサイルの先端部分には覆いがされているが、2段目までが確認できるという。ロイター通信は「発射間近にあることを示しているが、正確な時期ははっきりしない」との当局者の話を伝えた。北朝鮮は4月4〜8日の間に「人工衛星」を発射すると予告している。

北朝鮮、発射台にミサイル設置

北朝鮮は通告通り4月4〜8日の間に発射を実行する見通しだ。

 一方、クリントン米国務長官は25日、訪問先のメキシコ市で「北朝鮮は、6カ国協議の再開に悪影響を与える道を進んでいる」と言及。いかなる目的であれ、ミサイル発射の場合は「国連決議違反として国連で提起する」と改めて強調した。

 また、韓国の有力紙、朝鮮日報も26日、外交消息筋の話として北朝鮮のミサイル発射台に「テポドン2号」が装着されたと報じた。米国の偵察衛星が24日、確認したという。技術的には3〜4日以内の発射が可能だが、燃料の注入までは確認されていないという。

(毎日新聞)

 

 北朝鮮が長距離弾道ミサイルとみられる「人工衛星」の打ち上げを国際機関に通告したことを受け、政府は19日、日本の領土や領海に落下する事態に備え、ミサイルなどの「破壊措置命令」を発令する方針を固めた。月内にも閣議決定し、浜田靖一防衛相が自衛隊に命令する。
 ミサイル防衛(MD)システムを利用して、上空での人工衛星破壊を目指すが、日本のはるか上空の大気圏外を通過する場合は、憲法解釈で禁じられている集団的自衛権行使に抵触する恐れがあるため、破壊しない方針だ。
 北朝鮮が4月4日から8日までの間、通告通りに人工衛星を発射すれば、東北地方の上空を通過する見通し。
弾道ミサイル等に対する破壊措置を定めた自衛隊法では、人命、財産に重大な被害が及ぶ物体が日本に落下する恐れがある場合、防衛相が自衛隊の部隊に上空での破壊を命令することができると定めている。同法に基づき、政府は人工衛星が故障するなどして日本に落下してきた場合に備え、事前に破壊命令を出すことにした。

弾道ミサイルとみられる「人工衛星」の発射準備を進める北朝鮮に対し、中止を求める日米韓などの圧力が強まっているが、北朝鮮の国内事情に詳しい中国関係者の間では「発射中止はあり得ない」との見方が支配的になっている。
 北朝鮮が発射にこだわる理由は二つに大別される。
 まず、北朝鮮が「核保有国」としての立場から米国に核軍縮交渉を迫るためには、核兵器で米国を攻撃できる能力を示す必要があるからだ。
これには米本土を射程に入れた長距離弾道ミサイルの発射を成功させることが不可欠。
北朝鮮は「人工衛星」の発射が目的だと主張しているが、実質的には「衛星打ち上げ技術=長距離弾道ミサイルの発射能力」と評価されている。
 二つ目は、自国の科学技術の水準を高めることにある。

北朝鮮では故金日成(キムイルソン)国家主席の時代から「他国にある科学技術は必ず獲得すべきだ」との国家的課題があり、人工衛星にも強い関心を払ってきた。
 この2点に加え、4月9日の最高人民会議で金正日(キムジョンイル)総書記の第3期指導体制がスタートすることも見逃せない。「衛星」はその直前に発射される予定で、事実上、金総書記の指導体制強化に向けた国威発揚の手段となっている。
 こうした事情を背景に、ある中国関係者は「北朝鮮には発射中止の選択肢はない。日米韓はおろか中国が『やめろ』と言っても、必ず実行する」と見通している。


 ◇北朝鮮ミサイル発射計画

 北朝鮮は2月24日、実験通信衛星「光明星(クァンミョンソン)2号」を運搬ロケット「銀河(ウンハ)2号」で打ち上げると発表、国際機関に4月4〜8日の間に発射すると通告した。
日米韓は、長距離弾道ミサイル「テポドン2号」の発射準備をしているとみて警戒している。
軍筋は22日「韓米合同軍事演習のキーリゾルブに参加していた‘ジョン・S・マケイン’(9200トン級)など米イージス駆逐艦2隻が日本海上にとどまり、北朝鮮のミサイル発射に備えるものと承知している」と述べた。

ジョン・S・マケイン (USS John S. McCain, DDG-56) は、アメリカ海軍のミサイル駆逐艦。アーレイ・バーク級ミサイル駆逐艦の6番艦。その名を持つ艦としては二隻目。第7艦隊に所属し、母港は横須賀。ミサイル防衛対応艦船

「ステザム」は、米海軍横須賀基地(横須賀市)の第七艦隊に新たに配備された新鋭のイージス駆逐艦(八、四二二トン)で、05年6月、「カッシング」と入れ替わりに配備され、迎撃ミサイルを発射して弾道ミサイルを撃ち落とすミサイル防衛(MD)の能力と任務を与えられたアーレイバーク級のイージス駆逐艦です。横須賀基地には05年9月現在で7隻の米イージス艦が配備されています。


◇ マケイン艦の性能・諸情報=全長154メートル、幅20メートル、最大時速56キロメートル、乗組員210人。垂直発射台90個、SM3・トマホークなどを搭載。
◇ マケイン艦には、1000キロ以内のすべての非行物体を識別できる4の多機能特殊レーダーが搭載されていて、北朝鮮がテポドン2号を発射すれば直ちに探知できる。
また、マケイン艦に搭載された海上配備型迎撃ミサイル(SM3)は北朝鮮のテポドン2号を迎撃できる。
日本領域に落下する事態に備え、自衛隊法に基づく迎撃の準備を進めている。
防衛省が男鹿市に対し「特殊車両」の通行を通知していたことが24日、関係者の話で分かった。
通行予定期間は26日から来月末までで、車両の行き先は男鹿市男鹿中の航空自衛隊加茂分屯基地。
実際に発射された場合に備え、迎撃用の地対空誘導弾パトリオット(PAC3)の関連装置を配備する動きとみられる。


 日本のマスコミがとるべき途は、ミサイルの脅威とその対策について具体的に報道することであって、「西松建設事件は国策だ!」などと北朝鮮利権と関係のある西松建設に好意的な報道をしている場合ではありません。

「 真理をみる必要のない人々にとっては、人生はなんと気楽だろう 」

ロマン・ロラン (ノーベル賞作家 )