2009-04-08
北朝鮮ミサイル 「2段目以降で失敗」 国連安保理決議?

ここ数日、色んな紙面を賑せた北朝鮮の自称人工衛星問題も結果は然るべき機関に任せて長距離弾道ミサイル「テポドン2号」改良型ミサイルの発射をみて一段落はついた。

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先端部の形状が異なる?

北朝鮮による長距離弾道ミサイル発射に関して民間調査機関が実施した世論調査結果を明らかにした。それによると、62.1%が発射について「人工衛星であっても韓国の安全保障に脅威となる挑発的行為だ」と回答。「衛星なら問題ではない」の32.6%を大きく上回った。調査は1000人の成人を対象に5日に電話で行われた。(時事通信) 

北朝鮮のミサイル発射を受け、日米両国が準備している国連安保理決議案の概要が6日、判明した。

 北朝鮮の船舶などの貨物検査徹底を求め、北朝鮮への移転を禁止する核・ミサイル関連の物資や装置を追加指定するなど、制裁を強化する内容だ。ただ、中国とロシアは新決議に慎重な姿勢で、協議は難航している。

 外交筋によると、日米は5日夜、英仏中露を含む6か国の国連大使級会合で決議案の内容を説明した。

北朝鮮が発射の瞬間の映像を公開

 

 決議案はまず、ミサイル発射は北朝鮮の弾道ミサイル活動停止を求めた安保理決議1695と1718に違反するとし、発射を非難している。さらに、国連加盟国が一定の条件下で北朝鮮の船舶などの貨物検査を強制的に行い、物資を押収することを求めている。

 決議1718は、2006年の北朝鮮による核実験を受けて採択された制裁決議で、核、ミサイル開発につながる物資や装置の移転阻止のため、貨物検査も含めた「協調行動」を加盟国に要請している。しかし、実際に貨物検査が行われたとの報告はなく、制裁の実効性が問われていた。

 決議案はさらに、北朝鮮への移転を禁止する核、ミサイル関連の物資・装置・技術を追加指定し、海外資産凍結の対象として北朝鮮企業など十数団体も新たに指定するなど、決議1718に基づく制裁を強化する。加盟国には採択後30日以内の安保理への履行状況報告を求め、履行を徹底する。

北朝鮮の弾道ミサイル発射に対する安保理各国の姿勢

 一方、中国は5日夜の大使級会合で、発射に「懸念」を示す報道機関向け「プレス声明」の原案を示すなど、日米と対照的な立場を見せた。「決議のような強い措置は、核問題をめぐる6か国協議に悪影響を及ぼす」と主張し、ロシアも同様の姿勢を示している模様だ。

 6か国の大使は6日も会合を行ったが、日米と中露の差は埋まらず、日米は決議案の正式提示を見送った。高須幸雄国連大使は会合後、記者団に「どういう文書形式で、どういう表現を使うかについて収れんしていない」と語った。(読売新聞)

北朝鮮の朝鮮労働党機関紙「労働新聞」は7日、試験通信衛星「光明星2号」の打ち上げの「成功」は「偉大な歴史的出来事」とする社説を1面に、「われわれの衛星は強盛大国の門を力強くたたいた」と意義を強調する長文の論評を2面にそれぞれ掲載した。北朝鮮メディアが今回の打ち上げを本格的に論評するのは初めて。朝鮮中央通信が…
社説では、打ち上げの「成功」は「強盛大国建設での最初の勝利の砲声」とした上で「世界平和と安全にも大きく寄与する」と主張した。
 論評は1998年8月の「光明星1号」、2006年の核実験と共に光明星2号を「民族の誇り」とした上で「われわれの国力がどれほど強いかを誇示した」と強調した。(共同)

韓国の戦争記念館に展示されている「スカッドB地対地戦術弾道ミサイル(右)」。2009年4月3日(ロイター)


日本が新たな対北決議の採択を目指している国連安全保障理事会では6日、米英仏中露の常任理事国と日本が大使級会合を開き、具体的な議論に入った。各国は、何らかの対応が必要との認識では一致したものの、日本が求める「決議」なのか、非難の程度を弱めた「議長声明」にとどめるのか、といった点で隔たりは埋まらなかった。各国は本国政府の意向を確認した上で、7日午後にも協議を再開する見通し。

北朝鮮の咸鏡北道花台郡舞水端里(ハムギョンプクドファデグンムスダンリ)の発射施設から5日、打ち上げられたロケットの衛星画像。北朝鮮は打ち上げに成功し、衛星が地球を周回していると発表したが、米国などは2段目が太平洋に落ちたとしている。

 会合後、日本の高須幸雄国連大使は「各国は、安保理として北朝鮮に対し、明確かつ強いメッセージを出すべきだとの点では一致している」としながらも、「どのような形式で、どのような内容のメッセージとするか、については議論は収斂していない」と認めた。

 決議採択に消極的とされるロシア代表は「重要なのは(決議か声明かといった)形式ではなく、実質的な合意の内容だ」とした上で、ミサイル発射が国連決議違反に相当するかどうかについて「検証が必要。ロシアなど複数の国による検証作業が進んでいる」と「入り口」の段階で議論が停滞していることを示唆した。

北朝鮮が発射した弾道ミサイルの最終落下地点は、北朝鮮が事前に2段目ブースターが落下すると通告した千葉・房総半島東方2150キロから2950キロの太平洋上のうち、最も日本列島に寄った海域だったことが7日、分かった。