2009-04-20
オバマ大統領、「反米」チャベス大統領と握手

オバマ米大統領が17日、米州機構(OAS)首脳会議が開幕した当地で、中南米の反米指導者として知られるベネズエラのチャベス大統領と初めて顔を合わせ、短時間ながら言葉を交わした。

 報道によると、オバマ氏が先に自己紹介すると、チャベス氏も手を差し出し、「この手でブッシュ(前米大統領)と握手したのは8年前のことだ。あなたと友達になりたい」などと語り、オバマ氏がこれに応じて握手したという。

 チャベス氏はブッシュ前大統領を「悪魔」と呼ぶなど、激しい対米批判で知られるが、オバマ氏の外交政策は対照的に柔軟なため、2人の「接触」に注目が集まっていた。

17日開幕した米州首脳会議の直前、オバマ米大統領(左)が反米強硬派として名をはせるチャベス・ベネズエラ大統領(右)に歩み寄り、2人が言葉を交わして笑顔で握手する一幕があった(トリニダード・トバゴ)(AFP=時事)

 2人がほほ笑みながら握手する写真も、公開された。(読売新聞)

カリブ海のトリニダード・トバゴを訪問中のオバマ米大統領は18日、ブッシュ前政権時代に強硬な反米姿勢を示していたベネズエラのチャベス大統領と固い握手を交わし、チャベス氏からラテン・アメリカについての本をプレゼントされた。

 チャベス氏はかつて、ブッシュ氏を「悪魔」とまで呼んだが、オバマ政権発足を機に対米関係修復への意欲を表明。この前日にも、オバマ氏に「米国の友人となりたい」と述べ、笑顔で握手をした。(産経新聞)

米州機構(OAS)1948年、中南米20カ国と米国が、米州地域の安全保障の強化、各諸国間の経済、社会、文化的発展などを目的に米州機構憲章に調印(51年末に発効)して発足。2005年時点の加盟国は米国、カナダ、中南米33カ国の計35カ国。地域外の日本やロシアなど59カ国と欧州連合(EU)は、オブザーバーとされている。本部をワシントンに置き、最高決定機関の総会が毎年開催される。

南北アメリカ34カ国の首脳が参加する米州機構(OAS)首脳会議(米州サミット)が17日、カリブ海のトリニダード・トバゴの首都ポートオブスペインで開幕した。今回の首脳会議が、中南米外交での“デビュー戦”となるオバマ米大統領は開会に際し、「米国はキューバとの”新たな始まり”を求める」と熱弁をふるい、半世紀近く対立が続いてきたキューバとの関係改善に強い意欲をにじませた。

フィデル・カストロ

フィデル・アレハンドロ・カストロ・ルス(Fidel Castro, Dr. Fidel Alejandro Castro Ruz、1926年8月13日 - )は、キューバの前国家元首(国家評議会議長)兼閣僚評議会議長(首相)で政治家、革命家、軍人、弁護士、元アマチュア野球選手、社会主義者、キューバ共産党第一書記(1965年 - )。アメリカ合衆国の事実上の傀儡政権であったフルヘンシオ・バティスタ政権を武力で倒し、キューバを社会主義国家に変えた。日本国内においてはカストロ前議長と 呼称されることが多い。
以後、本項では本人を指す場合は原則として「フィデル」の表記を用いる。これは弟で後継者のラウル・カストロの存在があるためで、ラウルについても本項では原則として「ラウル」の表記を用いる。


約400年のスペイン支配の末、1898年の米西戦争後、勝利した米国の軍政を経て1902年に独立。、だが、米国が同年、憲法にブラット修正条項として内政干渉権と軍事基地保有権を付記し、統制下におかれる。1959年1月、革命軍を指揮するフィデル・カストロ・現国家評議会議長が、キューバ革命を成功させ米国の傀儡政権だったバティスタ政権を打倒し、現在まで、事実上同議長の「独裁国家」となっている。60年の米系資本の全面接収や翌61年の米による国交断絶、62年のキューバ危機などを通じてカストロ議長は反米姿勢を強く打ち出し非同盟諸国との連帯を強化。その支柱でもあったソ連が崩壊した後は、自由主義経済の導入を余儀なくされたが、ベネズエラに98年、チャベス大統領が生まれると中南米の左派、中道左派政権の誕生を追い風に、現在は従来の引き締め政策を強めている。 同議長は、腸の手術のため入院。現在実弟ラウル氏が政権を掌握している。地理的にはカリブ海最大のキューバ島など約1600の島から構成され、1人当たりの国内総生産は3000ドル(2004年)。人口1124.1万(同)。言語はスペイン語。

オバマ氏が、具体的にキューバとの接近に踏み込めば、ブッシュ前政権下で冷え込んだ中南米諸国との関係が劇的に好転する可能性もある。
 AP通信などによると、オバマ氏は開会式で「数十年に及ぶ相互不信を解消するのはたやすいことではないが、米キューバ関係を新しい方向に向けることは可能だと信じる」と述べた。


 キューバのラウル・カストロ国家評議会議長は16日、「人権でも報道の自由や政治犯の話でも彼らの望むことは何でも協議できる」と好意的なメッセージを返し、雪解けムードすら両国間には漂っている。
 中南米諸国もおおむねオバマ大統領の姿勢を歓迎。アルゼンチンのフェルナンデス大統領は米国が続ける対キューバ禁輸措置を「時代錯誤」と切り捨てた上で、「この機会を逃すべきではない」と述べ、会場から喝采(かっさい)を浴びた。
 アルゼンチンのほかにもブラジル、チリ、ベネズエラ、ボリビアなど左派政権の台頭が目立つ中南米では、オバマ氏がブッシュ前政権下で冷え込んだ米国との関係を一転させるのではないかとの期待が高い。かつてブッシュ氏を「悪魔」と罵倒(ばとう)したベネズエラのチャベス大統領もこの日、会議の前にオバマ氏とにこやかに握手を交わし、「米国の友人となりたい」とまで述べた。

米国が「近くて遠い国」キューバとの関係改善に向けて大きな第一歩を記した。

ブッシュ前米大統領を「悪魔」と呼ぶなど反米で知られるベネズエラのチャベス大統領が17日、当地での米州サミット開会式直前にオバマ米大統領と握手し、「君の友達になりたい」と笑顔で述べた。ベネズエラ情報省が写真とともに公表した。同省は握手を「歴史的なことだ」とし評価している。
「チャベス大統領は、幾度となく米国の政権転覆や暗殺工作の中を生き抜いてきた若手将校である。ことごとく米国に逆らい、ブラジルの左翼ルラ政権とも連携し、あろうことか米国最大の敵である社会主義キューバのカストロと結び付きを深め、キューバに石油まで提供しているのだ。ブッシュにとって「中南米の左傾化」“新しいヒーロー”として頭角を現したチャベスは、今や抹殺の対象と言っていいだろう。」

キューバを除く中南米カリブ諸国と米国、カナダの計34カ国が参加する米州首脳会議が開幕した

「このように野党側の政権転覆工作のたびに、貧困層のいっそうの覚醒と政治的進出が巨歩の前進をとげ、チャベス政権が主導するボリーバル革命がいっそうの前進をとげている。国営石油公社は、チャベス政権に結集する人民(貧困層・農民・労働者・国軍兵士)が掌握するようになった。ベネズエラ最大の富の源泉を人民の側が握り、貧困層や人民大衆に再分配する物質的基礎を獲得したのである。これは歴史上かつてなかったことだ。」

伝統ある東洋の独立国家として毅然たる外交姿勢を期待する。