2009-05-08
『初鰹』

 新緑が目に優しい季節となりました。
歳とともに昔は得意だったはずの冬が次第に苦手になり、春が待ち遠しくもなって来ました。
花が咲き、やがてさわやかな若葉の頃となるのが、とてもありがたく感じるようになって来ました。
 紅葉の季節なら、例えば車のスライディングルーフ等全開にして、少し寒いのはがまんしながら、山間の小径などをバッハでも流しながらゆっくり走るのもいいでしょう。
新緑ならモーツアルトでしょうか。
バッハだのモーツアルトだのとかっこ付けて言っていますが、かっては私はこれをクレイジーキャッツでやっていました。
家族からはかなりヒンシュクでしたけど、クレイジーキャッツは好きですから。
 今年は、桜の開花宣言から満開までの時間が例年よりやや間がありました。
そのタイムラグを利用して、満開に至るまでの間、ずっと桜の花の魅力の不思議の事を考え続けていました。
世間でよく言う、梶井基次郎風に「死」に結びつけるのは余りにも安直な気がして。
何が皆をかくも不思議な気持ちにさせるのだろうと見ていました。
よくよく見ていると開花から満開に向けて、薄いピンクの花びらがどんどん一層白くなって行くのです、そして満開でクライマックスを迎えるのです。
極めつけの白、これかな?やはり「生」にイメージしたいと云う気持ちが私にはあります。
アマノジャクですから。

GW前の富士五合目から


 春は、先ずウメをスタートに、サクラを始め、モクレン、ハナミズキ等々樹にさく花がいっせいに咲きます。花の咲く樹と云うのはいいものです。
毎年連休後半には、小石川後楽園に確か二本だったと思いますがハンカチノ木と云うのが花を付けます。
大変珍しくそうどこにでも無いのですが、家の近所の自由学園の庭にも一本あります。
去年工事をしていましたが無事でしょうか?
 樹で云えば、ケヤキが好きです。葉っぱもいいのですが素直に伸びた枝ぶりが好きです。好きと言ってもケヤキはいささか大きくなり過ぎますから個人の手にはおえません。
元々は武蔵野の雑木林の代表格ですが、都会で見るにはやはり公共の施設や広めの道路の街路樹として楽しむのがいいでしょう。
そう云う意味ではケヤキに似たミニチュア状でシャラ(ナツツバキ)と云う樹がありますが、こちらはあまり大きくはなりませんので個人の庭でもなんとかなります。
我が家の場合はあまりにも狭く日当りもいので枯らしてしまいましたが。
近頃注目しているのが、ハート型のかわいい葉っぱをしているカツラと云う樹です。
これも都会の住宅に似合う風情で中々お洒落な樹だと思います。
少し背が低くなりますがドウダンツツジも好きです。
自然の中にあって素晴らしいのがブナの群生です。
八甲田山は最高ですが、郷里の大山もいいですよ。
ヤマボウシもやはり自然の中でしょう。
 本当の自然は中々大変ですが、東京の中でもコントロールされた自然なら充分に楽しめます。
浜離宮は毎年春は菜の花、秋はコスモスの群生が楽しめます。バックに汐留のビル群が臨めて中々お洒落でセントラルパークの気分です。新宿御苑や代々木公園、明治神宮、神宮外苑、等と素晴らしい公園も沢山ありますが、極めつけは白金自然教育園です。ミニ武蔵野の気分が充分味わえます。
 新緑の葉っぱの極めつけはカエデでしょう。
空が青くよく晴れた日に下から見上げると、葉っぱ越しに木漏れ日の太陽がキラキラ光る気分はいいものです。
 最後に、目は満腹になりましたので、腹ごしらです。春野菜のパスタ等はいかがでしょうか?
キャベツ、ブロッコリー、パプリカを塩茹でにしておきます。ニンニクを炒めて香りを付けたオリーブオイルでドライトマトとアンチョビ、タカノツメを加えたパスタを炒め、茹でた野菜をあわせます。おつまみに初鰹でもあれば最高。よく冷えた白ワインですね。  
 

     
                                      
 09.05.01.