2009-07-07
中国に対抗 国境防衛の意思明示

日本最西端に位置する沖縄県の与那国島(よなぐにじま)に陸上自衛隊の部隊を配置する方針を決めた。年内に策定する次期中期防衛力整備計画(平成22〜27年度)に盛り込む。複数の政府・与党関係者が明らかにした。実現すれば、沖縄で本島以外へ陸上部隊を配置するのは初めてとなる。付近を航行する船舶の監視を行うとともに、離島防衛の意思を明確にするのが目的で、軍事力を増強し東シナ海での活動を活発化させる中国に対抗し、南西諸島の防衛力を強化する狙いがある。

「新疆ウイグル自治区」
 中国西部にある自治区で、イスラム教の少数派民族ウイグル族が多数居住する。区都はウルムチ。独立派が根強い分離独立活動を継続しており、中国当局はウイグル独立派によるテロが五輪開催の最大の脅威とみなし、警戒してきた。今年7月には雲南省昆明市で連続バス爆破事件が発生。「トルキスタン・イスラム党(TIP)」がこのバス爆破を含む複数の事件に関して犯行声明を出したが、当局は五輪中止を求めるテロとのTIPの主張を否定していた。

「ウイグル独立派」
 中国西部の新疆ウイグル自治区に住むイスラム教の少数派民族ウイグル族の中でも独立志向の強い一派。4日に同自治区で起きた武装警察襲撃事件の背後にいるとされる「東トルキスタン・イスラム運動(ETIM)」はこの代表格で、国際テロ組織アルカイダとのつながりも指摘されている。
 中央政府に反発を強める背景には、中国語教育をはじめとするウイグル族に対する「漢族化政策」がある。国際社会が注目する北京五輪開催中にさらなるテロ活動を画策しているともいわれ、当局は最大の警戒対象に挙げている。

新疆ウイグル自治区の区都ウルムチに展開する武装警察官(5日午後=日本ウイグル協会提供)。自治区の主席は6日朝、談話を発表、暴動の背景には先月広東省の玩具工場で発生した漢族とウイグル族の紛争があると言及

中国国営新華社通信は6日、新疆ウイグル自治区の区都ウルムチで5日午後に暴動が発生し、多数の一般市民と武装警察官1人が死亡、20人以上が負傷したと報じた。警察当局が民衆を追い払い、暴徒を逮捕。暴動は鎮圧されたと伝えている。現地では、多数の車両や商店が放火され破壊された。
 中央テレビは6日午前、こん棒で襲われ血を流し倒れている人や炎上する車両など暴動の映像を放送した。
 新華社通信によれば、「ウイグルの母」と呼ばれ、近年ノーベル平和賞候補として名前が挙がっている在米ウイグル人の人権活動家、ラビア・カーディルさん率いる在外ウイグル人組織「世界ウイグル会議」が暴動を主導、インターネットなどで「大きな事をしよう」と呼び掛けていたという。中国当局は「国外からの指揮、扇動を受け、国内の組織が実行した計画的、組織的な暴力犯罪」と位置付けている。
 同自治区のヌル・ベクリ主席は6日朝、談話を発表し、暴動の背景には先月広東省の玩具工場で発生した漢族とウイグル族の紛争があると言及。暴動の規模は明らかになっていないが、AFP通信は5日、日本にいるウイグル人活動家の話として、約3000人のウイグル族住民が約1000人の警官と衝突したと報じた。

6日の新華社電によると、中国新疆ウイグル自治区で5日発生した暴動で140人が死亡した。

新疆ウイグル自治区の区都ウルムチに展開する武装警察官(5日午後=日本ウイグル協会提供)。自治区の主席は6日朝、談話を発表、暴動の背景には先月広東省の玩具工場で発生した漢族とウイグル族の紛争があると言及

新疆ウイグル自治区の区都ウルムチで5日午後に暴動が発生。6日の新華社電によると、140人が死亡した。デモに集まった民衆。道路上には中国の武装警察官の姿も見える(5日午後)