2009-07-27
原爆投下命令の地で灯籠流し

米政府が広島・長崎への原爆投下命令を下した地とされるドイツ・ベルリン郊外のポツダムで25日夜、原爆犠牲者を追悼する灯籠(とうろう)流しが行われた。写真はグリープニッツ湖で灯籠を流す少女(時事通信)

北朝鮮が25日強行した核実験の爆発規模が、最大で長崎型原爆並みの20キロトンである可能性がロシア国防当局などの観測で浮上した。実験の成功が正式確認されれば、2006年10月の前回実験(1キロトン未満)をはるかに上回る威力で、北朝鮮は核開発能力を一段と高めたことになる。日米韓など国際社会はこれに対し、「国際平和と安全への脅威」(オバマ米大統領)などと一斉に非難の声を上げた。
 韓国の李相憙国防相は同日の国会答弁で、核実験の爆発規模について、1キロトン以上から最大で20キロトンと指摘。ロシア国防省当局者も監視施設の観測情報を基に「10−20キロトン」との見方を示した。同国が今後、ミサイル搭載が可能となる小型化を目指し、核実験を繰り返すとの観測も出ている。
 韓国合同参謀本部によると、北朝鮮は同日午後、咸鏡北道舞水端里から1発、江原道元山周辺から2発の短距離ミサイルを日本海に向けて発射した。日米の偵察機の飛行を妨害するのが目的とみられている。


 国連安全保障理事会は日本時間26日午前に緊急会合を行い、対応を協議する見通しで、北朝鮮への新たな制裁措置を定めた新決議採択を視野に各国の外交的駆け引きも本格化しそうだ。ったが目下内優に追われて椅子取合戦に夢中だ。
 北朝鮮は事前に米国や中国などに実験実施を事前通報していたとされる。ただ、中国外務省も「国際社会の反対を無視して再び核実験を行った」とし、「断固として反対する」との声明を発表、国際社会の懸念に同調した。ロシア外務省も決議違反と非難した。
 今後は安保理での協議に焦点が移るが、北朝鮮の友好国である中ロが厳しい対抗措置に難色を示すことも考えられ、新決議採択に向けて調整の難航も予想される。

ポツダム会談は1945年7〜8月、トルーマン、チャーチル、スターリンの米、英、ソ連の首脳がドイツの戦後処理や対日戦争の終結策などを協議。日本に降伏を迫った「ポツダム宣言」を採択したことで知られる。
 本国での核実験成功の知らせを受け、トルーマンは7月24日、リトル・ホワイトハウスで広島、長崎への原爆投下を命令したとされる。

 ▽テポドン2・同改良型
 米議会調査局によると、北朝鮮が06年7月に発射したテポドン2は全長約35メートルの2段式ミサイル。05年に生産を開始し、06年に約20基を保有したと分析されている。
 改良型はこれに3段目を加え、長射程化したものとみられ、射程は1万キロとの推定もある。3段目には、液体燃料より扱いやすく、高度の技術力が必要な固体燃料を使用する可能性も指摘される。長年、ミサイル開発で北朝鮮と協力関係にあるイランは2月、固体燃料を使った人工衛星の発射に成功したとされる。
 98年8月の「テポドン1」発射では、ミサイルの2段目部分は、舞水端里から1620キロ先の三陸沖に落下したが、北朝鮮が今回、事前通報した2段目の落下地点は約3600キロ先になり、計画通りなら、10年で射程が2倍以上延びたことになる。ただ、韓国紙・朝鮮日報によると、北朝鮮が今回通報した2段目部分の落下危険区域の「面積」は、ロシアが最近、衛星ロケット発射で予告した面積の約13倍に上るという。「ミサイル先進国」との技術力の差を示唆するものと言える。
▽新型ミサイル
 このほか、08年版の韓国国防白書は、北朝鮮が射程3000キロ以上の新型中距離弾道ミサイルを07年に実戦配備したと指摘した。
 これまで北朝鮮が実戦配備した弾道ミサイルの中で、最長射程はノドンだったが、新型ミサイルはアジア太平洋地域における米軍の拠点、グアムを脅かすものだ。
 新型ミサイルは、旧ソ連の潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)を改良したものとされ、トラックに搭載して移動可能で機動性に優れているとされる。

 構成は2段式、つまり第1段で十分加速したら、その部分を切り離す構造です。
 エンジンは液体燃料を使うロケットですので、今回のように、ランチャーに据え付けその後の燃料補給が上空から見える可能性、いや燃料を入れているところを見せられる訳です。

 実戦配備の場合は、サイロ(コンクリの筒に発射管制する施設などつけて地下に埋めます)に入れてしまうから、わからなくなりますが、まだ開発段階のテスト発射場からの準備ですので、「見せられる」のです。
 これはあくまでデモンストレーション(対立している諸国への恫喝、それと、北朝鮮製ミサイルを導入している各国の「顧客」へのデモ)と思われますから、過剰な反応はされませんことを。

 射程 これは条件(弾頭:爆薬なり化学兵器なり核兵器なり)の重量で変わりますが、弾頭1トンの場合は3500キロ、弾頭390キロの場合は、4300キロになります。
 日本は当然、あと、太平洋側の軍事拠点ではグアム島が射程にはいるものです。